新宿2丁目で働くFTM大和の日記

★女の身体で生まれ男の心で生きてきた。人生も折り返し手前でようやく治療を終え、今では立派に立ちションできるようになりました(笑)。そんな大和の日常(愛犬話)とお仕事日記★

オペ事故について、大切な話

最近、FTMの方々のブログに取り上げられているのを色々と目にしましたので、自分も書いておこうと思いました。

先月末、胸オペ後そのまま目を覚まさずにお亡くなりになるという不幸な事故がおこりました。
当日、噂話を聞いて胸騒ぎがしたのですが、翌日早朝、その方の彼女から連絡が来ました。
大変な衝撃、大変なショックでした。

この件について、あえてブログで触れることをしなかったのですが…、最近になって特に色々と騒がれているようだったので、少しだけ…。

先日アップした性別適合手術の体験談の最後に、FTMの皆さんへ…とメッセージを書いたのはまさに彼の事故があったからでした。

職業柄、先輩各所から歴代のFTMの方々の治療について沢山の経験談を聞いてきました。
そして自分自身、身をもって体験してきたことを伝えていきたいと思いました。
自分が治療を始めたのは33歳からです。そして全てが完了したのが38歳のときと、かなり遅いです。

自分の時代には何の知識もなかったし、インターネットもなかったし、自分は治療ができることすら知らないまま当たり前の苦痛を受け止めて30年以上も生きてきました。
今こんなに恵まれた世の中になって、医学もどんどん進んできて、日本もどんどんそれに対応してきて、随分苦しみが軽減されるご時世になっています。

だからこそ、若い皆さんが焦る必要は何一つないんです。
だからこそ、インターネットの情報に踊らされたりしないで下さい。

誰が書いたか分からないような記事や情報、誰もが簡単に調べることができる知識、全てが真実ではありません。
体験談も、それぞれ個人差があります。
一人一人体質も違えば年齢も違って、皆が皆、同じようにできるわけではないのです。
大切なのは、自分にとって一番ふさわしい方法。一番安全確実な方法を選ぶこと。

それは自分自身が直接病院に赴き、先生と直にお話しして、術歴、術方、成功例失敗例、全てを見聞きした上でよく考えて決めて欲しい。

オペに関しては命に関わってくる項目は術式よりもほぼ麻酔関係なのです。
一番重要で、一番難しいのが全身麻酔なのです。
自分はもう二度と全身麻酔はしたくないと思うほどの経験でした。

ですから、ちゃんとした麻酔科医の居る確実な設備のある病院を選ぶこと。
それを重要視して下さい。

後、胸オペでは全身麻酔は必要ありません。
局所麻酔で充分です。
起きたままの手術もでき、日帰り手術もできるのです。
自分はより安全性を考えて入院のある病院を選びました。
術中は怖いので眠らせてくれる手術法を選びました。
もちろん胸の局所麻酔がちゃんと効いたのを確認してから、眠らされました。

とにかく念には念を、確実に過度なほど気をつけてくれる病院を選びました。

それと同時に、大切なのは自身の体調管理です。
男の身体を手に入れたい、それなら煙草は絶対にやめましょう。
オペを失敗している人の確率として、大多数は煙草をやめてなかった人です。
ホルモン注射の打ち過ぎも危険です。
それなくても普通に適量を打っていても肝臓は悪くなるし、血だってどろどろになっていきます。
それを考慮して自分の身体を守る対処を怠らず、健康体で居続ける努力をしていかなければならないのです。
打ちすぎは無駄な上に体に悪いだけです。
ホルモンボケという言葉があるように、ホルモンの影響で物忘れが激しくなることもあります。
打ちすぎたホルモンはただの油として身体に悪影響を及ぼします。
髪は薄くなるし、顔や背中などにニキビができて肌も荒れます。
もちろん、手術前にはしばらくホルモン注射をやめなければなりません。

聞き知った話なのですが、筋肉増強剤という注射もあるそうで、これは相当に危険だという話です。
注意して下さい。

より男らしくなりたい、その気持ちは分かります。誰よりも分かります!!
でもそのせいで身体に負担をかけて命を短くしてしまっては意味がないでしょう?

確実な方法で無理なく治療を進めていけば、自然に変わっていきますから!!!!

もちろんそこにも個人差はあります。
決して他人と比べないように、自分は自分です。

かくいう自分なんか、どんなに頑張っても女にしか見えない外見で、治療を初めてからも変化が遅く、悔しい思いを沢山してきました。
せめて後10歳若ければ…と、どんなに思っても年齢を取り戻せるわけではなし、はっきり言ってどうしようもないことです。
今だって、ようやく男になって人生これから!!と思っています。
なのにもう人生の半分は終わっている年齢ですからね。
それでも、ここまでこられたことに感謝して残りの人生を楽しんで生きていきますよ。
こう見えていっぱい辛いこともあるんだ! でもでもあくまで前向きにね!!!!


亡くなった彼の、何の役にも立てなかったことが残念でなりません。
数回しか会ったことはないけれど、とってもいい子で、若いのにしっかり男に見えて、仲良しの彼女もいて、自分から見れば羨ましい限りだったのに…。
今はただ、心よりのご冥福をお祈りしています。
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戸籍変更に伴う手続き

台風が来ている本日。まだ午前中は曇り空だったので所用をすませようと車で外出しました。
戸籍変更をしてから半年以上経って、ようやくです(^^;)
まず生命保険の戸籍変更に郵便局に行きました。
こちらはスムーズに進みました。
保険窓口で「性別の変更をしたいのですが…」と言うと、受付のお姉さんは何でもないことのように「はい、かしこまりました」と。
必要だったのは戸籍が変わった証明書。
自分は保険証と裁判所から審判が下りた際にもらった謄本を見せました。
これでスムーズに手続きはできましたが、性別欄に女性と書いてある記載は消えることなく、男性に変わったという記載が増えるとのことでした。
まあ、これは特に誰に見せることもないものですし、仕方ないのか…と納得。
郵便局のお姉さんは「最近は戸籍を変える方も増えましたからね」と、慣れた様子でした。
小さい支局じゃなく本局に来て良かった~(´`)=3

さて次。今度はずっと本籍の転籍をしたかったので役所へ出向きました。
そろそろ雨が降り始めてきましたが、まだ大丈夫だろ…と車を飛ばす。

自分の本籍は京都なので、戸籍謄本を取り寄せるのが面倒だったんですね~。
後、性別が変わって一人の戸籍になったのですが、親との続柄に長女という記載が残っているのですよ~。長女を二本線で消して長男に変えてある(-_-)転籍して戸籍を新しくすればこれが消えるそうです(^_-)
で、今の住所に移そうと思い、正月に実家に帰ったときに戸籍謄本をもらってきたのですが、半年経ったけど大丈夫かな…。
少々不安に思いつつも、窓口に転籍届けを出しました。
戸籍謄本を確認して、受付のおじさんが「半年前のものですので変更がないか確認しますね」と言って、奥に行きました。電話で確認してくれるみたいで、良かった~と一安心。
勿論その後は何も変わってませんから。
すぐに転籍が完了しました。

するとおじさんが「運転免許証の本籍変更しますか?」と聞いてくれて、「それなら本籍が記載された住民票を持っていけばすぐできるから」と教えてくれました。
「じゃあお願いします」と、ここで住民票をもらう手続きもしました。
これができあがるまでが意外に待たされましたけど…。
このおじさんには「台風来てるから急いだ方がいいよ」と一言もらいました(*^_^*)

ついでに免許証の性別変更もしてしまわなければ、と思っていたのでちょうど良く。
待っている間に警察署に電話して「性別の変更に必要な書類はありますか?」と聞いたら「本籍が記載された住民票を持ってきて下さい」と答えられたので、これも一安心。

そして役所を出て次は警察署へ。
運転免許証の変更窓口に行って、「本籍の変更と性別の変更をしたいんですが…」と言うと、おじさんが大きな声で「性別の変更!?」と今度は驚かれました。
性別の変更はしたことがない…と、すっかり困った様子で。
「何か性別が変わったっていう証明書みたいなの持ってる?」と聞かれ、裁判所からもらった謄本を出しました。
「とりあえず分かることから、本籍の変更手続きを先にするね。性別の方は確認するからちょっと待ってて」とおじさん。
椅子に座って待っていると別のおじさんが出てきました。
実は受付のおじさんにも聞かれたのですが「名前はもう変わってるの?」って。
性別と名前は同時に変わると思っているのかな?
「名前はもう結構前に変えてあるので…」と答えると、前の名前は何?と聞かれました。
それをメモして、「もうちょっと待ってね」とおじさん。
初めてのことにあたふたしてるんですけど…(苦笑)

待つこと数分で名前を呼ばれました。
で、受付の中に入るよう言われ、免許証の情報が記載されている画面を見せてもらいました。
免許証には記載されていない細かい情報まで全部見られる画面でした。
本籍の変更は完了したけど、性別の変更がここではできないので、こちらから手続き申請をしておきます。と言われました。
「免許証に記載はないから分からないけど、これで数日で性別が変わってるから、大丈夫だよ」とおじさん。
最近は本籍も機械に通さないと確認できませんからね。性別もそうして確認するみたいです。
そう、記載がないから不便もなくて、特に変更しなくていいかな~と思ってたんですよね。
でも何かあったときに、警察で照合されたら女性って出ちゃうから、それも困るな~と思ったんで(^^;)
怪しまれても嫌だしね。ってことでこれで全て完了しました☆

自宅から郵便局の本局も役所も警察署も全て車で10分以内の距離にあるので、全ての手続きがスムーズにいって良かったです。おかげで台風が激しくなる前に帰れて一安心。

しかし!!
役所は危険ですね~。
本人にしか見せない書類なんだろうけど、本籍を変えてもらって住民票をもらうときに確認書類を見せられました。
そこには、全てが記載されていたのです!!
名前を変えたこと、前の名前に二本線が引かれ今の名前が書かれている。
勿論性別が変更されたこともね。変更した全てを日付入りで正確に記載。

全部バレるじゃ~ん(TwTlll)ガーン。。。


ま、これで公に何かで簡単にバレるという心配はないと思われますが、記録はあくまで全て正確に残るということを肝に銘じて注意していかなければですね。
将来ね、結婚とかになったときにね(笑)

まあ、まだまだ当分なさそうですが……(ノд`@)アイター。。。
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できました♪

2012kanban.jpg
分かりやすい説明を書いた看板で~す(^^)/
お店の目印にして下さいね☆

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取材

先日、週間新潮の取材を受けました。
女性看守が女性宅に押しかけて逮捕された事件について…です(^_^;)

一応真面目に答えたつもりだったんですが、愉快なコメント記事になって掲載されてました(笑)


オナベなのにオカマキャラ。
オネエ口調が特技です。


まあ、その通りなんですがね…σ(^_^;)
過剰表現で文章にされてるのが面白かった。

しかし、新潮社さんはしっかりした出版社で、掲載誌はすぐに郵送されてきましたし、後には大きな段ボール箱が届いて!
御礼状と共にご立派な洋菓子が二箱も入っておりましたヾ(@^▽^@)ノ

有り難く皆で頂きました。ご馳走様でしたm(_ _)m


はいヒゲママ、いくらでもメディア進出可能ですから~。
面白おかしくいつでもどうぞ(*`▼´*)b オッケィ♪

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性別適合手術の体験談。その6(FTMの方へ伝えたいこと)

●最後の処置

術後一ヶ月を経て、ようやくカテーテルを外すことができました。
下腹部に穴をあけて直接尿道にさしてあったカテーテルを外す処置は半端なく痛かったです(>_<)
部分麻酔を打ってくれたみたいなんですが、全く効かないしっっ!!!!
器具を外して、お腹の穴を大きなホッチキスみたいなので塞ぐんですが、これがヤバ過ぎ…。
一撃一撃マジ痛すぎて絶叫。本気で気を失うかと思った………_l ̄l●lll
はい、病院中に響き渡る悲鳴でしたね。終わったときは全身汗だくでした。

しかしこれで全てが終わったんですよ!!
先生にもよく頑張ったと褒めてもらいました(´⊆`*)ゞ

実際に尿道延長したものの、どうしても排尿ができず玉と玉の間に穴をあけてそこからおしっこできるように再手術をした方もいらっしゃったとか……。
諦めなくて良かったね~と言われて、本当に!と肝が冷えました。

実際ね、今までの排尿と何が違うかって、尿道が長くなった分を「一度汲み上げてから出す」といった感覚なんですよ。
これは男性は幼少期から普通にやってることなので、意識されたことはないと思いますが、女性にしてみれば大変なことなんですね。
まずはその汲み上げるためのポンプを鍛えなければならない的な?
うまく説明できないですけど、とりあえず今まで勝手に出てたものを今度は出す努力をしなければならないみたいな感じかな??
人によっては意識せずに簡単にできちゃう人もいるんでしょうけどね。
自分は若くもないので、体力筋力的にも苦労したのかもしれないですね(^_^;)
小便なのに常に力みすぎて、あげく脱肛するという症状にも見舞われ、踏んだり蹴ったりでしたし…。
はい、肛門科のお世話にもなりました。

そしてカテーテルを外した一週間後、次は傷を止めたホッチキスを外す処置が待っていたのでした(>_<)
これまた一個一個が激痛で……、ホントにこれが最後の痛みでしたけど、病院に響き渡る悲鳴再びでしたね(苦笑)


●立ちションへの道

さて、長い道のりで無事に自力で排尿できるようにはなりましたが、試行錯誤はまだまだ続きます。
排尿後、尿道に残った分をどう最後まで出し切るか。
全部出たと思っても、まだ残っていたり…。
長さがない分、最後に振れないですからね。そこが困ったところですよ。
男性は用を足した後、ちゃんと振ってから下着にしまうんですよね。そうしないと下着を汚してしまうでしょ?
だからそこをどう処理するか…。
とりあえず最初は立ちションでも個室に入り、最後は紙で拭いて処理してました(-ω-;)
色々とやってみて、今では男性用小便器でも無事に用を足せるようになりましたが、未だ個室利用の方が多いかなぁ。
なんか心配で(苦笑)

でもようやく、ここまで来ました。
苦しく長い道のりとなりましたが、今のこの身体が自分にとって驚くほど自然で、今は満足しています。
改造した不自然な身体のはずなのにね(´-ω-`;)ゞ


●最後に

自分がこの手術を受ける決意をするとき、先生に言われた言葉を思い出しました。
「内摘までで充分じゃない?この先の手術は大変だよ~。内摘すれば戸籍も変えられるんだし、皆ほとんどがそうだよ。ホントに大変だから無理しなくてもいいと思う。料金も高いんだしね。とりあえず内摘までやっといて、後々どうするか考えてもいいんだから」
…確かに、ごもっともな意見でした。
特に自分は人一倍痛みに弱く、恐がりで大げさで、胸オペのときにもお世話になっているので先生もよく承知の上でのアドバイスでしたでしょう(笑)
それでも、自分にとっては内摘まで、というのは意味がないことだったのです。
だったらやらなくていいくらいに。

人によって感じ方や考え方も違うので、あくまで「自分にとっては」です。

自分にとって何が一番苦痛だったかというと、それは自分に女性器がある、ということだったんです。
どうしても自分の身体に女性器があることが気持ち悪くて受け入れられなくて、触れないし見られない、自身のブラックホール的な部分だったんですよね。。゛(ノ><)ノ ヒィ
だから戸籍を変える、ということよりも重要だったことが、性器の形を変えること、だったんです。

そして今、男性器としては未熟な物であるかと思いますが、もう女性器ではなくなったという事実だけで、長年の精神的苦痛から解放されました。
このために怖いことも痛いことも辛いことも全て乗り越えられました。
今は感謝の気持ちで一杯です。
自分をここまで導いて下さった方々、手がけて下さった先生方、そして協力して支えて下さった皆様に、心より有難うを伝えたいです。

しかし、ここが決してゴールではありません。

ようやく生まれ変わった自分。今後は精神面を磨き、より男としての責任を持って生きていくために、精進していこうと思っております。
一人前の男としては、まだまだ未熟者ですからねm(_ _)m


FTMの皆さんへ。
何も偉そうなことが言える立場ではないのですが、これからの方に、少しでも参考になればいいと思って自分の経験を綴りました。
皆さんそれぞれが自分の考え、自分のペースで進めていって下さい。
他人と比べることではないので、あくまで自分自身と相談して、無理なく焦らず確実に一歩一歩進めばいいのです。
決して無茶だけはしないで下さい。
甘い話には落とし穴がある。
お金も時間もかかるのは当たり前だから!

また、治療は身体に負担をかけるものです。
そのことを常に頭に置いて、決して自分だけは大丈夫などと思わずに、自身の体調への注意を怠らないで下さいね。

かくいう自分も、片側の卵巣だけがこぶし大に腫れ上がっていたそうで、術後検査に回されました。
これも摘出するまで分からなかった症状なので、驚きました。
幸い大事には至りませんでしたが、今後もいつ何があるか分かりませんから、健康には充分に気をつけていこうと思っています。

たった一度の人生ですから!!
謳歌していきましょうよヽ(*´∀`)ノ



<切ない独り言>後はホント、素敵な女性との出逢いだけ………(寂´TωT`、)ショボボボーン↓↓



長々とお読み頂き、有難うございましたm(_ _)m

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